そして、わたしの心に引っかかってしまったのだ。 もしかして、わたしが見ていたキキは、ほんとうのキキからは遠い、一面にすぎないんじゃないか。 ほんとうのキキに踏み込める人はいるのだろうか。 わたしが「そこ」に入れたら、きっと、わたしだけの居場所を手に入れられる。 そう、思ってしまった。