「結希ちゃんが今から帰るのっ!!!!」
あー、それでか。
私はチラッと妖怪スピーカーが見ているほうを見た。
結希は昇降口から出ようとしているところだ。
「ちゃんと尾行やれてんだ」
「ケケケッ!あたりまえ〜!!!」
ふーん。私は帰るけど。
自分のくつ箱を探してローファーを取り出し、私は上履きと履き替えた。
「いのも一緒くる?」
…はあ?
帰ろうと歩き出した私を妖怪スピーカーが引き止めた。
何で君と…まぁ、でも。今日特に用事無いしな。
「いいよ、いく」
「ガハハッ!!さすがいの〜!!!」
何がさすがなのだ。
私と妖怪スピーカーは一緒に学校を出た。