「聞いて聞いて〜!!いの〜!!ハハッ!!」
聞く聞く。分かったから。
妖怪スピーカーは音量ガンガンで私の所へきた。
「あのね〜!!ガハハッ!!金曜日ね!!結希ちゃん、なんと!!!!!!!!!」
なんと…?
「ネコよりイヌ派だったんだよ!!!!!!!ギャハハ!!!」
「……」
「ワンちゃん見ると幸せそうによしよししてたの〜!!ケケケッ、結希ちゃん可愛かったなぁ!!」
だろうな、そうだろうな。君、バカでかいよく吠えるイヌだから結希は間違いなくネコよりイヌ派だろうな。うん。
そして今日も君の黄色い頭は綺麗にセットされてんな。
妖怪スピーカーを見上げると首が痛くなる。
「結希と土曜、遊んだ。怪しい事何もなかった。」
私は妖怪スピーカーに土曜の事を話した。結希に妖怪スピーカー以外の男の影は何も感じなかった。
「ガハハッ!!そっかそっか〜!!!結希ちゃんいのと遊んだ事めっちゃ楽しそうにおれに話してきたよ〜!!!!!」
「そうか」
結希は電話で妖怪スピーカーと話したのだろう。てか本当に君ら毎日電話してんだな。