私と結希は高校2年生になって、知り合った。
私の隣りの席にいたのが結希だった。新しいクラスになって最初の学活の時、委員会決めがあり結希は真っ先に学級委員長に立候補した。
その時、私は結希を見て、
「すげえな、おい」
と口を漏らした。それを聞いた結希は初めて私にはにかみ笑顔を見せて、
「あたしが風紀委員になったらそのブロンド引き千切っちゃうよ?困るでしょ?」
と毒を吐いた。思わず私は口を開けて笑っていた。
結希は結希なりにしたい事や挑戦したい事があってそれを正直に実行しているんだ。みんなが嫌がる学級委員長は結希からすれば一番楽な委員会らしい。
その時、一年の頃風紀委員やって大変だったと結希に風紀委員の大変さを聞かされる。
私と結希はその次の日から一緒に行動するようになってあっと言う間に仲良しになった。
丁寧に結希は紅茶を混ぜる。その動きを見つめながら私は結希に問う。
「結希と木村ってどうやって付き合う事になったの?」
「そ、それは…!」
急に真っ赤になって結希が慌てだした。
…なんだ、可愛いな。