あ、そういや。



「結希を遊びに誘った」



彼氏だし、言って良いよな。


「え!?は!?!え!?」

「明日、結希の話をゆっくり聞いてみる」



恋愛に対して深入りをしない結希と私の間柄、これはちゃんと話をしていた方が良いのか分からないけど浮気疑惑があるんだ、妖怪スピーカーに協力するならそれなりに結希のことを聞かなければならない。


「じゃ」

「えぇ!?いの〜!?ギャハハ!!!」


そこ最後笑うんか。


妖怪スピーカーを無視して私は食堂の中へ入って行った。

食堂の中にある購買で飲み物を選ぶ。



結希を休日誘ったのは、結希のことをいろいろ知るためだ。

結希が何を考え、何を思っているのか聞かなければ浮気疑惑は疑惑のままになってしまう。



妖怪スピーカーは結希を信じているのだから。