「いの食堂行くのぉ〜?おれは結希ちゃんのところ!!ギャハハ!!」



…だろうな。そうだろうな。うん。



「お昼は結希ちゃんとラブラブタイムなのだぁ〜。ククッ」



…私、最近妖怪スピーカーと話すようになって今日で3日目だけどやっと分かったことがある。

私、君の喋り方生理的にムリだわ。イライラで頭がどうにかなりそう。うん、ほんとに嫌。



「昨日、どう?」


君は結希の尾行をしたんだよな?
おとなしくできたのか?


「そうそう!!それがさぁ〜!!ギャハハ!!さすが結希ちゃんなの!!おばあちゃんの荷物持ってあげてて優しいんだよぉ〜?ケケケッ!おれ、もっと結希ちゃん大好きになっちゃった!!!ハハハ!!」


目をキラキラと輝かせて昨日の事を思い出しているのかしらんがバタバタ動きながら妖怪スピーカーは話す。


とりあえず、収穫なしなのだな。そうだよな。結希だし。


結希が浮気って……。うん。



「結希に尾行、バレなかった?」

「うん!!!それはバッチし!!!!!任務遂行だよぉ〜!ギャハハ!!」



んなマジか。コレがバレなかったのか。恐るマジだぜ。


…まず、本当に尾行やったってのに驚きだけど。