「総長ぉ〜帰ろぉ〜一緒にねぇ〜」

「分かった分かったって。なんで芹先輩はあたし達といるとこんななのに一緒じゃないとあんなになっちゃうの…」

こんな感じの芹はあたしと幹部がいるところだけ。

迅竜の人でもあたし達以外にはこんな態度を取らない。

なぜか特別扱いされてるような気になる。

喜ぶべきなのか考えるべきなのか…

そんなことで悩むのもしばしばある。

「ところで2人とも。再テストどうだった?」

「俺は満点」

「俺もぉ~」

「スゲェー俺、1ミスだったんだけど」

「「ザマァ」」

幹部同士の争いは絶えない。

しかも年上年下関係なくなっているので聞いていて実に面白い。

こないだなんか誰が1番百マス計算が早くできるかで争っていたし。

まぁ結果は割愛しておく。

長くなるから。

「おい、3人とも。一回落ち着け。魅火流には処罰もどきを与えるからそれで良しとしてくれ」

「え、俺処罰受けなきゃいけないの⁉︎」

「イエーイ‼︎」

「やったぁ〜」

ダメだコイツら。

話を変えなきゃ取集つかない。

「コホン。ところでなんで氷瀬乃はあたし達をここに行けって言ったのか、わかる?」

「…夜のことかなぁ」

夜のこと?

なんのことじゃ。

「ああ、夜ね。芹あーがと」

(魅火流、なんの事か分かる?)

(俺も全く分からん)

アイコンタクトで喋る。

どうやら2人とも理解できていないらしい。