誰がどの役割についているかはまた今度に話すことにしよう。

もうすぐみんなが起き出す時間だ。

あたしは伸びをし、魅火流を起こしに行くことにした。

コンコン。

叩き返してきたら起きている合図。

まだ起き始めたばっかりだから大きな声でしゃべりかけることができない。

……コンコン。

反応あり。起きている。

ガチャ。

「おはよう魅火流。準備できた?」

「おはよう魏姫。ああ、もうできている」

部屋にはもう荷物が残っておらず、室内はすっからからんになっている。

魅火流の側にはスーツケースが置いてあった。

スーツケース1個で足りたんだ。

さすが男子…と、どうでもいいことを思う

「じゃあ朝ご飯食べたら持っていくことにしよ」

「いいよ、じゃあ後で」

「うん」

簡単な会話で切り上げる。

特に話すこともないからすぐに魅火流の部屋を出る。

今日から寮で生活か…

なんか現実味がないぁ…とつくづく思う。

でも何回確認しても現実は変わらない。

ホント現実味がない。

……でもいつか現実味が感じられるようになりたい。

パンッ。

「よし‼︎」

ぽっぺを叩いて気合を入れる。

くよくよ考えていても変わらない‼︎

じゃあ朝のやることを始めるとするか。