男子部屋に行くか。

今度こそは…

「おーい、ごは…もうやだ…」

毎日こんなやりとりがあるから慣れてるけど、連続で問題が起きるのは珍しい。

と言っても週に1回はあるんだけどね。

この部屋では問題集を積み上げて1冊ずつ抜いていき抜いたとき壊した人が負けというゲームをやっていた。

ちなみにさっきの2部屋は3才〜7才の子供部屋、今から行く2部屋は8才〜12才の子供部屋。

残りの3部屋のうち2部屋は13才〜の部屋。

残り1つのへやが来客用だ。

「お腹すいた人。3秒以内にこの部屋から出てけ。出れなかった人は夕食無しとする」

ビクッ

ドタバタ

シーン…

「ふぅ」

やっぱりこの手が一番早く済むか。

だいたいこういうと本当に3秒以内に出て行ってくれるので助かる。

じゃあ次の部屋へ。

どうせ荒れているんだろう…

めんどくさいなぁ。

そんなことを思いつつドアを開ける。

「おーい、ご飯だぞぉぉお?」

ちょっと待った。

タイムタイム。

目の前の光景が信じ難いんですけど………

「なんで部屋にマット持ってきてバク転してんの?」

「はは、ごめんなさい〜ちょっと特訓しようと思って…」

「あんたらは馬鹿か」

この後特訓の時間なのに…

「もう怒んの面倒くさいから…早く食堂行って。夕食だから」

「「「はーい」」」

数人の女子だけが返事をして出て行った。

後の人はそれに続く。