「魏姫。あなた寮に入るんでしょ?四天王だから」

「うん。なんで知ってるの?」

あたし、まだ話してないのに。

「魅火流から聞いた。あの子も四天王になったんだね」

「………お母さん、あたし寮に入ってもいい?」

「いいわ。少し寂しくなるけどね」

「ありがとう」

魅火流が先に言っておいてくれたんだ。

あたしの性格上言えないと思ったのかな。

嬉しい。

「そういえば洗濯物畳むけど…何か気をつけることある?」

たまに同じ服が入っていてわかんなくなることがあるから…

でもお母さんが言った言葉は予想外だった。

「洗濯物、魅火流が片付けてくれたわよ。魏姫が早く眠れるようにって」

おぉ…なんていうか、えーっと…

嬉しすぎて言葉が出ない。

そんなことを思いながら手を動かす。

黙々と。

にやけそうな自分がいるのを抑えて。


そんなこんなんで出来上がった夕食は サラダ、ご飯、豆腐とネギの味噌汁、鮭の塩焼き、ほうれん草のおひたし などだ。

昔、この献立を見たとき『野菜多くね⁉︎』ってびっくりした。

「じゃあみんなを呼んできてもらえる?」

「はい」

さて、呼びに行きますか。

まずは一階の子供から。

2部屋あるからまず女子部屋から行くか。