*今からのカッコ内の会話は全てヒソヒソ声です*

刹戯 (こっちこっち。ここから入って) 《以下略して 刹 とする》

魏姫 (はい?ここって……ステージ裏ですよね?あたし生徒なんですけど…) 《以下略して 魏 とする》

刹 (いいから、いいから)

魏 (えー。刹戯サンもついてきてくれますよね?)

刹 (………)

魏 ( そこは“はい”っていってよ!?)

刹 (…はい。じゃあ行くよ)

本当にこの先生(?)は頼りなさすぎる。

ありえないぐらい。

刹 (ここ。この隙間から入ればステージ端の下に出るから)

魏 (分かりました)

そういって刹戯に言われた通り隙間を通って出た。

確かにステージの端に出た。

運のいいことに生徒には気付かれなかった。

すぐに氷瀬乃の所に行く。

魏 (おい氷瀬乃。私の席はどこだ?)

氷瀬乃 (!?…魏姫はここにいて。もうすぐ僕の話がある。そのあと魏姫の話だから) 《 以下略して 氷 とする》

魏 (はぁーい)

そういやぁ刹戯はどうしたんだろ。

あたしの近くにはいない。

どこに行ったんだろう?

まいっか〜


【理事長挨拶。氷瀬乃 緋羽(ひわ)さん。お願いいたします】

氷 (うんじゃいって来るわ)

魏 (う、うん)