「お疲れ様でしたお二人とも。では気をつけていってらっしゃいませ」

笑顔で運転手の人が言う。

はい、本当に疲れました。

だって20分も暴走したんだよ⁉︎

ジェットコースター30回ぶんぐらいだよ⁉︎

一方、刹戯というと…

「あー楽しかった‼︎また乗りたいな〜」

と、いった感じでけろっとしている。

「あれ?若蛇お前大丈夫か?」

マジでウザい‼︎‼︎!‼︎

一回ブン殴ってやろっかな。

でもそれはできない。

なぜなら酔ったからだ……情けない。

「まぁ一応大丈夫ですぅ…ウップ」

「そっか。じゃあ行くぞ!入学式に遅れる‼︎」

「……はぁいぃ」

あたしは刹戯が向かおうとしている建物を見た。

………絶句。

あたしが予想していた体育館などではなく、ドームがあったからだ。

しかもかなり大きい。

「なにをしている若蛇‼︎遅刻したら殺されるぞ⁉︎…理事長に」

「えっ理事長?」

「いや、なんでもない。早く!」

今、刹戯絶対理事長に殺されるって言った。

『さては刹戯、お前の弱点は理事長(氷瀬乃)だな‼︎』

なぁんて厨二病全開らしき発言をしてみる。

悪くないかもな。

誰かに知られたら恥ずかしくて死ぬわ。