「若蛇魏姫」

「わかへびぎひめ……あっ!?」

なんで驚いてんだ?

珍しい名前か?

「漢字はどう書くんです!?」

おいおい、食いぎみだなぞ。

引かれると思うんだけど…

そう思って魏姫を見たら……引くを通り越してドン引きだった。

顔には "こわっ" って書いてあった。

うん。僕もそう思う。

「えっと…若いにへびに戦国時代の中国の7雄の一つの有力世族魏氏の魏に姫」

魏姫‼︎

説明難しすぎるぞ!

歴史の教師じゃないと話が通じないかもしれない。

この学校の教師がこの話の意味(?)がわかんなきゃヤバいけどね〜

「あなたまさか……」

魏姫が言ったことわかったんだ。

へ〜さすが豹羽高校の教師だわ。

さっきからためてるけど刹戯、何がいいたいの?




「全国統一テストでいつも1位の天才少女の若蛇魏姫!?」




ああ、その話か。

こいつ魏姫のこと知ってたんだ。

意外だな。

「そうですけど…て言うか早く学校の中入りたいんですけど。ここちょー目立つんで」

うんうん。

さっきから周りの視線が凄い。

その気持ちわかる。

心の中で頷いていると

「あの〜理事長、あとはお任せしてもよろしいでしょうか?」

と刹戯。

まあ頼んだことはこなしてくれたから…

「うん?まあいっか。いいよ。ただし今後、愚痴漏らすのは家にしてくださいね?(殺気)」

「は、はい!」

あーあ。

また癖が出ちゃった。

殺気漏らしたから顔が怯え顏になってる。

ちょっと面白い(笑)

一方魏姫は

" あの変な教師がいなくなる! ラッキー♪ "

と顔に書いてあった。

そろそろ場所を移すか。

「では、若蛇さん来てください」

学校で周りの目があるので一応教師ズラをしておく。

ちょっと不満そうな魏姫はおとなしく着いてきてくれた。

校門前の刹戯事件、一件落着…かな。