ふぁあ、眠い。

どうもこんにちは〜元迅竜の幹部の一人の氷瀬乃です。

今この豹羽|《ヒョウワ》高校の理事長やってます。

季節もすっかり春。

春と言えば入学式。

今日の入学式の祝言を考えなくてはいけないのに全然思い浮かびません。

去年と同じだとさすがにマズイです。



にゃおーん♪


誰だ?こんな朝早くからメッセージを送ってくるヤツは。

今一所懸命に考えている最中なのに。


着信 "魏姫"


え……マジで?

なんで魏姫が僕にメッセージを送ってくるの!?

恐る恐る見てみる。

「えっと、

"今日からあんたの学校に通うことになったから迎えこい。
迎えに来なかったら……どうなるでしょうね。よろしく"

はぁ。大したことない内容だ。良かった」

そう言ってスマホをしまう。

なんだ、魏姫この高校に通うことを決意したのか。

特例で僕が許可したけど、彼女なら社会に出ても申し分ない能力を発揮できるのに。。

さすがにいろんな高校から

”自分のところでは面倒見切れそうにないのでさせてそちらで引き取ってください!”

と連絡が来た時には驚いたが。

魏姫からのメッセージも気にすることなさそう。

続きを考えないと間に合わない。