「何でこんなにこの学校広いわけ!?」
いくらなんでも広すぎない!?
歩いても歩いても目的地にたどり着けないんですけど!?
いくらなんでも広い。
いちばん端の校舎にしてもらったけどこれはひどい。
バイクでも買うしかない。
学校内をバイクで走ることは許されるのだろうか…?
「そういえばあたしみたいに僻地に飛ばされた可哀想な人はいるんだろうか」
我が儘を言ったあたしみたいな人以外に辺鄙なところを好むヤツ。
一応女子なので同じクラスになるなら迅竜の人がいいなぁ…
そんなことを考えながら歩くこと20分。
何としてもバイクに乗ろう、ダメでも説得しようと心に固く誓い。
迷子のあたしは途方にくれるのでした。