「わかへびぎひめ……あっ!?」

「?」

なんで驚いているんだろう。

確かに珍しい名前ではあるんだけど。

「漢字はどう書くんです!?」

顔をグイっと近づけながら聞いてくる。

ちょっと…距離が近い…

「えっと…若いに蛇に魏志倭人伝の魏に姫」

「あなたまさか……」




「全国模試でいつも1位の天才少女の若蛇魏姫!?」




「えっあっはいそうです…よく知ってますね…」

そんなにあたし有名だっけ。

知らないところで自分の名前が知られてるってなんか変な感じ。

「あの〜理事長、あとはお任せしてもよろしいでしょうか?」

「うん?まあいっか。いいよ。ただし今後、愚痴漏らすのは家にしてくださいね?」

「は、はい!」

あの変な教師がいなくなる!

ラッキー♪

「では、若蛇さん来てください」

理事長に呼ばれたのでおとなしくついていくことにした。