「おかわり!!」

「ずるい!あたしも!!」

「ハイハイ、順番ね。ちゃんと並びなさい!」


やることその3。

子供たちの朝ごはんの世話と片付けをする事だ。

これは本当に忙しい。

次から次と仕事が来るのでゆっくり朝ごはんを食べる時間がない。

なので朝ごはんは栄養補給食だけ!なんてことも。

おかわりラッシュが終わっても片付けが残っている。

魅火流はこの時間にご飯を食べさせたり、学校に見送る役をやっている。

互いに忙しいのは言うまでもない。


「終わった~」

仕事がひと段落してほっと息をつく。

「お疲れ様。ほら遅刻するよ」

お母さんに言われ時計を見ると8時になっていた。

「え、もうそんな時間なの!?」

あわててカバンを取り玄関に向かう。

中学は近所だったから余裕があったのに。

「おい魏姫!遅れる」

「ハイハイ魅火流。ちょっと待って!」


先に仕事を終えた魅火流が玄関で待っていてくれた。

いたずらっ子のような笑みをたたえながら。

少しだけ嫌な予感もする。

「魏姫ちゃん、魅火流君。今日は帰って来たら洗濯物を畳むのと夕飯の準備を手伝ってくれる?」

「「はい!」」

見送りに来てくれたお母さんに元気よく返事をする。

「そう、よかった。じゃあ買い物帰りによろしくね」

「任せといて」

そういってあたしたちは玄関の扉に手を掛ける。