あー

なんだ心配してくれたのか
いい人なんだな




しかし、私は遅刻なのを知っている。
だが知ってるっていうのは相手がかわいそうだ、でも気を付かうのも面倒くさい

…って


こいつなかなかのイケメンだな
全く傷んでない綺麗な黒髪
目は刺すように鋭く、吸い込まれそうな瞳、鼻も高くシュッとしていて

おまけに背が高く
まるで巨人だ、迫力パネェな

しかも制服からして多分一緒の学校…。こんなイケメンいたのかな?



これはやばいな、イケメン相手なら
仕方がない
ここはひとつ気を使おう


「あ、本当ですか!?
知りませんでした!教えてくれてありがとうございます!」



私のこの素晴らしい演技ではバレるはずがないだろう




「フッ…なんだその言い方、
わざとらしすぎだろ…
別にそんな気をつかなくていいよ」