ひなは着替え途中だったのか、制服のシャツがベッドの上に脱ぎ捨てられていた。
…無防備かよ。
「あっ、ごめんねっ!まだ着替え終わってなくて…っ」
違う部屋で着替えてくる、と言うひなの手首を掴んで「別にいい」と言った。
「お前の裸なんかちっせえ頃から見てっから、別になんとも思わねえよ」
あああああ!オレ!の!口!!!何でそんな言葉が出てくるの!?死にたい!!!
「そっそれでも!恥ずかしいから後ろ向いててよっ」
「………」
照れながら前髪を触り、恥ずかしそうに俯くひな。
かわいすぎて今すぐにでも抱きしめたいんだけど何なのこの子。
「…わかった」
しかもいつもはそんな風に、言い返してこないのに…。なんか今日のひな、変だな。