「ひなこ好きな奴…」


「いやいやいや、3回も言わなくていいから。聞こえてっから」


「お前が何回も聞き返すから聞こえないのかと」


「この距離で聞こえてねえとかじじいかよ。ってちげえよ」




ひなにすきなやつ…?なにそれ、どこのどいつだよ。




「絞め殺す」


「いやお前にそんな権力ねえだろ。そういうのはな、ひなこを自分のものにしてから言え」


「オレひなの幼なじみだよ?家族も同然なんだよ?オレに許可無く彼氏作るとか断固として許さん」


「頑固親父か」




何?ひなのすきなやつってどいつなのオレが認めない限り…、ていうかオレのひなにちょっかい出そうとするなんてすげえ度胸じゃねえかよ。




「だからさあ、ずっと言ってるけど。いい加減ひなこに告れよ。お前ならいけるって」


「…オレ、今まで言ってなかったけどこの関係が崩れるのがいやなんだ…」


「知るか。どうでもいいわ。今の関係崩すのとひなこが他の男に取られるの、どっちが嫌なんだよ」


「いやひなはオレの隣以外の選択肢はないから」


「もういいから告れクソヤロウ!!!!!」