そんな俺…小山田哲平の通う御影第一高校は山の上にある、学力は中の上程度のよくある学校だ。

特に進学校って訳じゃないから皆あくせくしてないし、高校生活をノンビリエンジョイしてますっていう雰囲気が嫌いじゃない。

あまりに平凡な学園生活なものだから、一ヵ月ほど前にとびきり美人の転校生が来た時には蜂の巣をつっついたような大騒ぎになったっけ。

今じゃその転校生も、我がクラスの最後尾の席で、隣の席の男子生徒、宮川修内太を子分に堂々たるポジションを築いている。

まあその転校生…四門メグくらい美人なら、子分になるのも悪くないかなとか思ったり。

ちょっと羨ましいぞ、宮川。