「あれ乗りたい。」
私が指さしたものはメリーゴーランド。

「随分可愛い物乗るね、いいよ?」

実は遊園地は苦手...な先輩。
そのことを私は知っています。

「先輩だって、メリーゴーランド好きじゃないですか(笑)」

「華留、もしかして?」
えっ?そう言いながら振り向くと

「なんでもない。」

きっと先輩は、
私が、気づいていることに気づいてるんだ。

本当にダメなカップルだな...。


それからメルヘンな乗り物をすべて乗り終えクレープやポップコーンも食べたりして楽しんだ。

「は、華留、

あのさ、話あるんだけど。観覧車乗らない?」

「は、はい?」