気がつけばもう本鈴はとっくに鳴り過ぎていた。

 どれくらい時間が経ったのかな。

 早く戻らないと。

 でも、どうやって? 








 どうしよう、と考えていたとき、

 資料室のドアが開く音がした。


 「保健室、行けば?」

 誰かが私に言った。