ショックで、涙も出てこなかった。

 脱・ロボットできたと思ってた。
 みんなとやっと一緒に笑えるって思ってた。

 ただそこに呆然と立ち尽くして、2人の会話を聞いていた。

 「あ、時間じゃん。ダッシュで戻んないと」

 1人がそう言ったのは聞こえて、私は我に返った。