気付けば、頬には涙が伝っていた。

 「塾あるから、帰っていい?」

 最終的に、彼女は塾のために私を置いて去った。
 私は、塾以下だった。
 式にすると、こうなる。
 
 塾>私。

 この式が、彼女の中で成り立っていた。