「・・・・」


 あまりに突然のできごとに、言葉を発せずにいると優斗くんが口を開いた。


 「俺さ、ずっと我慢してたんだよ。


 少しでも、触れてしまったらきっと自分を抑えられない。


 本当は、すぐにでも触りたかったけど、ずっと我慢してきたわけ。


 でもさ、ナツメは無理矢理じゃなくても怖いでしょ?


 今、ナツメからキスしてきたときにさ、・・・・一瞬迷ったんだ。


 抑えなきゃって。

 でも、無理だったみたい。

 ナツメ、嫌なら頭突きでも何でもして逃げていいから」



 いつもと違う優斗くんに、ますます言葉が出ない。


 受け入れたい。

 すごく、すごく怖いけど。でも、優斗くんになら・・・・。


 「いいよ。優斗くんの好きにして」