しばらく顔も上げずに下を向いていた優斗くん。


 「やっぱり、わざとなの?」


 急に私の目を見てそう言う優斗くんの表情は、嬉しそうで、でも困惑しているようで。


 「わざと、じゃないよ・・・・。

 でもね・・・」


 ”もっと、してもいいよ”


 私は優斗くんの頬に短く口付けた。


 その瞬間、


 ・・・・・・・ドサッ。


 今までベッドの中に座っていた私に見えていた景色がグルッと回転した。
 と思ったら、

 私は押し倒されていた。