真っ暗な廊下を歩いて、たどり着いた彼の部屋の前。


 コンコン。


 「優斗くん、起きてる?」


 「どうぞ」


 ガチャっと音がして、メガネをかけた優斗くんが中に入るように促してくれた。



 「どうした?」


 「ちょっと、眠れなくて。

 それと、・・・・・寂しかったの。


 優斗くん、何もしないって言ってくれたし・・・それなら一緒に寝たいなって。

 少し、話したいこともあったから」