「ごめん、優斗くん。

 お皿、どうしよう・・・」


 私が、小さく声に出すと


 「皿なんて一枚や二枚割れたって大丈夫だから。

 大事なのは、ナツメがケガしてないか、だよ」


 タオルで手を拭いて、血が止まるのを待っている私。

 お皿洗いは一回休憩にして、優斗くんは絆創膏をとってきてくれてる。


 あぁ、いつも気分が緩んで人に迷惑かけてるよ・・・私。


 「はぁ・・・」

 「絆創膏、あったよ。

 手、出して」


 ため息をついたとき、丁度優斗くんが戻ってきた。