いろいろお部屋の案内をしてもらって、今はリビングで休憩中。

 
 「もうすぐ昼時だな。

 なんか食べる?」


 優斗くんの質問に、


 「あっ、う、うん」


 固くなっている私。

 だって、緊張するんだもん。


 でも、

 「私、何か作るよ」

 お礼の気持ち、伝えたいから。


 「冷蔵庫の中のもの、好きに使ってくれていいから」


 香月くんの優しい声に、安心しながらキッチンに立つ私。