「な、なに変なこと言ってんのさ!

 押さえてくれないと、困るよ!」


 私が慌てて答えると、優斗くんはフッと笑って言った。
 耳元で。

 「冗談じゃないから、ね?」



 低めの柔らかい声に囁かれた私の顔は、きっと茹でだこ。