それから一週間が過ぎて、さらに一週間が過ぎた。

 私は前よりもっとたくさん笑えるようになった。

 でも、ふと香月くんを見ると、彼の周りには誰もいなくて。
 彼は寂しい雰囲気など少しも出さず、毎日、本を呼んでいた。