そしたら、ロボットなんてあだ名、消えるでしょ、香月くんは本に目を移したまま私に言った。

 「頑張ってみる・・・」

 香月くんって不思議。
 すごく無愛想な感じもするけど、なんとなく言葉があったかい。

 私が自分で決めたあの約束、いつか自分から破る日が来るような気がしていた。