「俺さー、今、最高にイライラしてるんだけど。
 何でか分かる?」

 香月くんが相澤くんの手首を捻りあげているようだ。

 「は、なせっよ! 痛いって・・・! そんなん、知るわけないだろ!!」

 相澤くんがそう言うと、香月くんは相澤くんの手をパッと離して言った。

 「じゃあ、教えてあげるよ」