授業なんてろくに頭に入ってこなくて、とうとう昼休みになってしまった。

 「香月くん、」

 別れるしか、ない。

 「やっぱり、お試しでも付き合うのやめとく。
 気持ちは嬉しかった。ありがと」

 香月くんの動きが止まった。