ゾクッと背中に何か冷たいものが走った。
 
 逃げなきゃ・・・・。

 「香月のことやめてさ、俺と付き合わない?」

 「む、無理・・・・」

 「バラすよ?」

 「・・・っ」

 「俺、相澤 廉(あいざわ れん)。隣のクラスだから。覚えといて?
 返事は、明日の昼休みで」

 彼はそう言って部屋から出て行った。