「ロボット、って誰がつけたの。そのあだ名」

 センスないね、と香月くんはまた本に目を移した。

 「信じられない・・・」

 「何が?」

 「知らない人とすれ違うと、ロボットって呼ばれてる大竹さん?って必ず聞かれてたのに。
 そのあだ名すら知らない人がいたなんて」

 「そう」

 香月くんはあまり喋らない。