後ろの席だから、そこまで大きな声で呼ぶ必要もないのに・・・叫んじゃった私って・・・。

 本当、・・・バカ。

 「どうした?」

 鞄に本を閉まっていた香月くんが言った。

 「あの、LINEとか、やってる?」

 「一応?」

 「よかったら、交換しない?」