「へぇ…そうなんだ…」 春樹さんはにやにや笑ってる。 「なんですか、いやらしい顔して」 「んー、べっつにー?」 そう言うと、席を立った。 最近はみんな私をかまってる暇も なくって一人でいても平気なことが 多くなった。 …ていうか元々私になんかかまって いられなかったっていう方が正しい。 舞台まで残り時間が少ないんだから、 本当は無駄なことなんて何一つして いられないんだもの。