中身を目にした感想は「何だ、これ?」だった。

 開封した箱の中央には、ちょうど俺の肌の色と同じような色をした、手の平サイズの小さな人型が入っていたからだ。

 腕が二本に足が二本。

 上部に向かって伸びた最後の一本は頭を模しているのだろう。

 見ようによってはヒトデみたいな姿形だ。

 俺は顔をしかめた。

 食べ物だと思って開けたはいいけど、どうやらそうではないらしい。

 仮にそうだったとしても、こんな得体の知れない物を口にするのはかなり抵抗があった。

 一体誰から送られてきたものなのか。

 扱いに困ってしばらく眺めていると、その不可解な代物の下に白い紙きれが敷かれている事に気付いた。

 ちょうど発泡スチロールと同じ白い色だったのと、そのサイズが人型と同じぐらいだったので見落としていた。

 とにかく、こいつについての情報が記載されていると思い、俺は人型に指が触れないよう、わずかにはみ出た白い紙をつまんで取り出した。