「ねぇ。えみ。あの人誰かな?」

私と同じことを思ったのか
るりが私に訪ねてきた。

「わかんない。誰なんだろうね?
でもすごい仲良さげじゃない?」

大地と呼ばれる彼は
ひろとと親しげに話していた。

「うん。すごく仲良さそう。
そういえば槙村君っていつも
お昼隣のクラスいってるよね?
前女子に行ってなかったっけ?」

確かに…

「言ってたね!
あの人と食べてるのかな?」