中学になる頃
私は全く両親の事を知らなかった。

どこにいるのかすらも知らない。

その前にあんな所に
帰りたいとも思わない。

私はおばあちゃんが
私のために残してくれたという
大量のお金があった。

そのお金で中学生からアパートを借りて
一人暮らしを始めた。

それが今も住んでいるアパート。

中学に上がる頃には
ほとんど目立たないほどに
傷は消えていた。

そのおかげで中学で
キモチ悪がられることもなかった。

ジロジロは見られたけど。
今のように。
それがなぜだかは今でもわからない。