そう言うとひろとは
教室を出て隣のクラスへと
行ってしまった。
「…みっ!えみ!」
「えっ?」
るりが私の事必死でをよんでいた。
全然気がつかなかった…
「もうえみったら〜ずーっと
槙村君の方ばっかみてさ、
私に気づいてくれないんだもん。」
プクッと頬を膨らませ
怒ったふりをするるりはとても可愛い。
「見てないよ!ごめんね…?」
私そんなに見てたの?!
自分では気づかなかったよ…
「いいよ!それにしてもえみはさ…
槙村君の事が本当に好きなんだねぇ。」
ニヤニヤと私を見ているるり。
なっなんで私が!?
そんなわけないから!
「そんなわけないじゃん!
何言ってんのほんと!」
私はなんとかわかってもらおうと
必死で訴えたが
「あーはいはい。」
軽く流されてしまった。
るりのことは好きだと思えた。
でもやっぱり心からの笑顔を
見せることが出来なくて…
ごめんね。