勝手に私の横に
並んでいるひろと。

もう電車の中には
私達と同じ高校の人は
乗っていなかった。

「えみはなんでこんなとこから
通ってんだ?遠いのに。」

「中学の同級生が誰もいないから。」

私は淡々と答えた。
そんな私にびっくりもしないひろと。

「じゃあなんでひろとも
こんなとこから通ってるわけ?」

私はなぜこんな質問を
しているのだろうか…別に
どうでもいいのに…

「あ〜俺は何となくだな!」

意味不明な答えで返してきたので
無視をした。

それからもいくつか
質問してきたり飽きもせず
話をしてくるひろとが
鬱陶しくて無視をしても無駄ってことが
判明し適当に答えていた。