そんな私にさっきから
ついてくるひろと。

なんでついてくんのよ…

「ちょっ!待てって!
悪かったよ。だから一緒に帰ろうぜ?」

さっきとは打って変わって
本当に反省している様子のひろとは
私を捕まえてくる。

はぁ。もう面倒くさい。

「一緒に帰ろうって
私、家遠いし全然みんなと方向
違うから無理だと思うんだけど?」

もう学校ではないので
無表情の私はそう言った。

唯一私の正体を知るひろと。

「お前の家
この前お前と会ったらへんだろ?
俺もあそこらへんだから。」

えっ?あんな遠いとこから
って私もなんだけど来てるの?

私だけだと思ってた。

「だから方向同じだから!」
ニカッと笑う彼はやっぱり
眩しすぎて…

「はぁ。もう勝手にすれば?」

私は彼を睨みつけた。

そんな私にひろとは
満足そうに笑っている。

ムカつく…