時間だけがどんどんと
進んでいき、ついに帰りに
なってしまった。

私はひろとより先に
全力で学校をでてやろうと
準備をしていた。

帰りのHRが終わり
ダッシュで逃げようとした矢先
そんな事はお見通しかのような
ひろとが私の腕を捕まえた。

やられた…

「さっ帰るぞ。」

ひろとは私の腕を掴んだまんま
私を引っ張って教室をでてしまった。

自分のした失態に
気づくのは一瞬のことで、
女子からはきゃあきゃあと
悲鳴が聞こえてくるし
男子は何やら焦っている様子。

もう消えてしまいたい…