さっきまで寝ていたひろとが
薄っすら目を開けた。


「どうしたんだ?
そんな悲しそうな顔して…」


私、そんな顔してた…?


「ひろと…何があったの?
どうして泣いてるの?」


「えっ?」
ひろとは自分の頬を触り驚いている。
涙が流れていることに気づいてなかった
みたいだ。

「こ、これは…見んな!」

ひろとは私の顔を自分の手で
覆い隠してきた。

やっぱり何かあるんだね…