「誰か!誰か救急車を!!」


外が騒がしい。


え?嫌な予感が頭をよぎった。
顔をあげてひろとをみると
同じ気持ちなのか顔が青ざめている。


「えみ。行くぞ!」

ひろとは私の手を引き
外に飛び出した。


私はひろとの手をしっかりと握り
走った。



外に出るとすぐに正体がわかった。



たくさんの人だかりができている。


「ちょ、ちょっとすみません!」

私達は人混みを避けて前に出た。


「うそ…でしょ?」