もちろん言わなくてもわかってる。

この温かいぬくもり。
私の大好きな人。


「おばさん…今更何しに来たの?
こいつがどんな思いで今まで
いたかわかってんの?」


ひろと…
しっかりと私を引き寄せてくれる手。


「わ、私…ご、めんなさい…
えみが、えみがいなくなってから
ずっと探していたの…
おばあちゃんが亡くなってから
えみの行方が分からなくなって
たくさん調べて…
ほんとに、本当に後悔しているの…
もっとあなたを
愛してあげるべきだった。
寂しい思いをさせてごめんなさい…」



お母さんは泣いていた…
ボロボロと涙を流していた。


でも…