「あんた誰…」

私は低くて冷たい声で言い放った。

「お母さんよ!」

お母さんは私をしっかりと
抱き締めていた。

私は思いっきり引き離した。


「あんたなんか!あんたなんか
知らないって言ってるでしょ!?
何なの今更!?その手で触らないで!」


私はあまりの驚きと怒りで
ふるふると震えて思いっきり叫んだ。

もう訳が分からなくなり
いつの間にか
涙が目から流れ落ちていた。